投資の知識や経験がない方にとってFXと株式投資はどちらも混同されがち。
しかし実際にはFXと株式投資は全く違います。
そこで投資を始める前に知っておくべきFXと株式投資の違いを11項目に分けて解説します。
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FXと株式投資の11の違いとは?
FXと株式投資の11の違いを表にまとめました。
FX 株
投資対象 通貨 企業
銘柄 約50通貨 4,000社以上
値動きの要因 世界経済、各国の金融政策など 国内経済、企業業績など
値動きの量 0.5%〜2%(日)30%(年間) 1%〜30%(日)100倍もあり(年間)
レバレッジ(信用取引) 25倍 約3.3倍
取引時間 平日24時間 平日9:00-11:30、12:30-15:00
必要な資金量 数千円〜 数万円〜
板情報・気配値 基本的に見られない 見られる
金利の受け取り 毎日 年2回
売買差益以外の利益 スワップポイント(金利) 配当金、株主優待
システムトレード MT4でカスタマイズ性に優れた自動売買ができる(無料あり) 一定の有料ツールで自動売買できる(カスタマイズ性は微妙?)
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FXは投資イメージがつきづらい?
FXと株式投資の違いは、投資のイメージです。
FX=通貨(国)に対して投資
お金を投資対象とするのはイメージがつきづらいでしょう。
株=株式市場に上場している企業が発行している株式に対して投資
初心者なら、株式投資のほうが投資対象としてイメージしやすいというのは大きな違いです。
株式投資の方が銘柄数が圧倒的に多い?
FXと株式投資の違いは、取引可能な銘柄数です。
- FX
約50通貨の取引が可能
代表的なドル・ユーロ・ポンドの他にも、オージードル・ニュージードル・カナダドル・スイスフランといった各国の通貨が取引可能で、通貨によって値動きの特徴も大きく異なってきます。
- 株式投資
4,000社以上の取引が可能
様々な企業への投資チャンスがある一方で、投資対象を探すことや値動きの監視がFXと比べるとやや難しくなります。
投資対象の数はFXと株式投資の大きな違いといえるでしょう。
値動きの要因にも違いが?
FXと株式投資の違いは、値動きの要因にもあります。
- FX
国内だけでなく海外の経済情勢も値動きに大きく関わっています。
また、各国の中央銀行の金融政策によっても為替レートが変動します。
- 株式投資
国内の経済情勢や企業の業績によって株価が変動します。
ただし、輸出入に関連する海外情勢や、為替レートによる影響を受けることもあります。
値動きの要因がFXのほうが多いのも株式投資との大きな違いです。
株式投資は値動きの量が100倍になることも?
長期的に見た値動きの量にも、FXと株式投資は違います。
- FX
値動きは1日あたり0.5%〜2%程度、年間で30%程度です。 - 株式投資
値動きは1日辺り1%〜30%程度、企業によっては年間で100倍になることもあります。
FXの値動きは昔と比べるとやや縮小傾向にあります。
ただし、レバレッジを上手く活用して取引をすると大きく稼ぐことも可能です。
株式投資は、近年のアベノミクス効果の影響などもあってFXより大きく動く傾向にあります。
FXと株式投資は値動きの量は違いますが、FXにはレバレッジという強みがあります。
FXのレバレッジは圧倒的メリット!
FXと株式投資の最大の違いは、FX投資におけるレバレッジの存在です。
レバレッジ…業者に必要証拠金を担保し、自己資金を大きく上回った金額を運用できる
- FX
国内FXでは25倍、海外FXでは400倍以上のレバレッジで運用することが可能です。
ほとんど追証(自己資金を超えた損失)の発生がありません。 - 株式投資
信用取引で自己資金の約3倍までのレバレッジ取引を行うことができます。
追証のリスク(借金)があります。
さらに、株式投資はFXのレバレッジと違い、「6ヶ月以内の清算義務」や「金利の支払い義務」が発生します。
信用取引においては借金になるリスクはFXよりも株式投資のほうが高いのが大きな違いです。
24時間取引ができるFX
FXと株式投資の違いは、取り引き時間にもあります。
- FX
平日であれば24時間の取引が可能となっています。 - 株式投資
東京証券取引所などの株式市場が開いている時間帯に限ります。
前場: 9:00-11:30 後場: 12:30-15:00
例外としては、PTS(私設取引)と呼ばれる夜間取引があります。
サラリーマンや主婦などにFXが人気なのは、FXと株式投資の取り引き時間の違いが大きな理由です。
少額投資が可能なFX
FXと株式投資の違いは、最低運用資金にもあります。
- FX
少額投資向けの証券口座が増えており、数千円程度からFX投資を始めることが可能です。 - 株式投資
銘柄によって取引に必要な資金量が大きく異なります。
人気のない企業やベンチャー企業などは株価が安い傾向にあります。
株式投資では十分な取引をするためには数万円から数十万円は必要となってきます。
少ない資金で運用できるかどうかもFXと株式投資の違いです。
FXは板情報・気配値を見れない
FXと株式投資の違いは、板情報や気配値にもあります。
板情報・気配値…アクセスすることで、「どの値段にどれくらいの買い注文(売り注文)があるか?」「今買いたい(売りたい)と思っている人がどれくらいいるか?」といったことを見ることができます。
- FX
基本的に板情報や気配値を見ることはできません。 - 株式投資
板情報や気配値といった情報にもアクセスすることができます。
ただし、FXでもECN方式の口座(株と同じ注文方式)の口座が増えてきており、板情報などを公開している証券会社も増えてきています。
FXでは板情報や気配値を見れないのも株式投資との違いです。
毎日金利を受け取れるFX
FXと株式投資の違いに、金利を受け取ることができる回数があります。
- FX
毎日金利(プラススワップ)を受け取ることができます。 - 株式投資
年に2回配当金を受け取け取ることができます。
ただし、取引通貨ペアや売買の方向(買いか売りか)によってはマイナス金利(マイナススワップ)が発生します。
逆に金利を支払うことになるので注意が必要です。
毎日金利を受け取れるかどうかも、FXと株式投資の大きな違いです。
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株は株主優待が魅力
FXと株式投資の最大の違いには、株主優待があります。
- FX
株主優待はない。(株主という概念がない。) - 株式投資
企業によっては株主優待を受け取ることができます。
特に大手企業の株主優待は豪華な特典が多く、株主優待目的で取引をするという方も多いです。
株主優待があるかないかの違いは大きいです。
FXは自動売買が強い!
株式投資は自動売買が弱いですが、FXは自動売買が強いのも違いのひとつです。
- FX
MT4というチャートソフトが圧倒的に普及しており、FXの自動売買ツールが豊富です。 - 株式投資
基本的に有料で使うものが多く種類が少ないです。
グローバル市場のFXと違い、株はマーケットが国内メインとなるため、FXに比べると関連するソフトやツールを開発するエンジニアが少ないのが原因です。
また、企業間のシステム開発競争力は強いものの、フリーエンジニアが介入することがあまりないということが自動売買が流行らない原因でもあります。
資産運用としてのシステムトレードが確立されているのは間違いなくFXであるといえるでしょう。
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