ヘッドアンドショルダーは、トレンド転換チャートパターンのひとつです。
さらに、いくつかあるトレンド転換チャートパターンの中で最もわかりやすいので初心者におすすめのチャートパターンです。
本記事ではヘッドアンドショルダーのトレンド転換がなぜわかりやすく明確なのかという説明と、利用方法について説明します。
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ヘッドアンドショルダーはわかりやすい転換パターン?
ヘッドアンドショルダーは、人のヘッド(頭)とショルダー(肩)のようにも見えることが大きな特徴です。
相場では上昇トレンドが終わってトレンド転換する際のチャートパターンです。
ヘッドアンドショルダーは、同じトレンド転換パターンであるダブルトップボトムやトリプルトップボトムよりも明確な転換シグナルであるというのが大きな特徴です。
ヘッドアンドショルダーがダウ理論になっている?
ヘッドアンドショルダーがなぜ明確なトレンド転換といえるのかというと、このチャートパターンそのものがダウ理論だからです。
チェックダウ理論とは?明確なシグナルの見極め方をわかりやすく解説
ダウ理論では、高値もしくは安値が更新されたとき、もしくは切り上げや切り上げが確認されたときがトレンド転換であるとされています。
ヘッドアンドショルダーはダブルトップやダブルボトムなどとは異なり、高値の切り下げや安値の更新が明確です。
ということは、
- ダウ理論に基づいたトレンド転換チャートパターンであり
- トレンド転換した可能性が非常に高いチャートパターンである
といえます。
他の転換パターンと比較
なぜヘッドアンドショルダーがダウ理論そのものなのか、わかりやすく説明するために他の転換パターンと比較します。
反対の向きは「逆ヘッドアンドショルダー」
ヘッドアンドショルダーは上昇トレンド中に発生し、売りを仕掛けて狙うチャートパターンです。
反対に、逆ヘッドアンドショルダーが出現すると、買いを仕掛けて狙うチャートパターンです。
逆ヘッドアンドショルダーは下降トレンド中によく発生します。
ヘッドアンドショルダーの利用方法はとても簡単?
ヘッドアンドショルダーの利用方法はとても簡単です。
- ヘッドアンドショルダーのチャートパターンが形成された時点で売りエントリー
- ヘッドアンドショルダー形成後、戻りで売りエントリー
ヘッドアンドショルダー形成後でダウ理論のトレンド転換が確認された時点でエントリーするのは有効です。
また、ダマシのリスクを考慮すると、一度トレンドに入ってから戻りでエントリーすることで勝率は上がります。
ヘッドアンドショルダーの注意点
ヘッドアンドショルダーを狙ったトレードについての注意点です。
ダマシのパターン「ヘッドアンドショルダーの否定パターン」
ヘッドアンドショルダーと見せかけて逆行するパターンもあります。
「ヘッドアンドショルダーの否定パターン」といわれることもあり、あえてこれを狙って利益を稼ぐトレーダーもいます。
美しい山型でなくてもOK!
ヘッドアンドショルダーは必ずしも美しい山型になるわけではありません。
肩の位置は多少ずれることもかなり多いです。
美しい山型にこだわる必要はありません。
時間足に縛りはないが15分足以上を推奨
ヘッドアンドショルダーは時間足に制限はなくどの時間足でも出現します。
しかし、1分足や5分足などの短い時間足ではダマシのパターンも多く、トレンド転換の判断がしにくい場合も多くなります。
そのため、15分足以上での時間足でヘッドアンドショルダーを見つけるのがおすすめです。
ヘッドアンドショルダーだけ狙っても勝てる?
ヘッドアンドショルダーは勝ちやすい転換チャートパターンとしてよく知られています。
有名な専業トレーダーの方もヘッドアンドショルダーだけ狙って勝ったという話はよくあることです。
ヘッドアンドショルダーはそれほど頻繁に出現するチャートパターンではありませんが、勝率はかなり高いといえます。
FX初心者の方はヘッドアンドショルダーでのトレードから始めてみてはいかがでしょうか。