ピラミッディングは、トレンドに沿って追加投資していくトレード手法です。
資金を分散して追加投資することで、損益を抑えつつ利益を積み上げることができます。
ここではピラミッディング投資法と注意点について解説していきます。
[toc]
ピラミッディングとは?
ピラミッディングとは、段階的に買い増しを行っていく手法です。
トレンド相場に強く、トレンドに順張りをすることで大きく利益をあげることができます。
たとえば、通常12万通貨でポジションを取りたいところを、ピラミッディングであれば6万通貨から注文します。
6万、4万、2万通貨…と通貨量を減らしながらポジションを増やし、ピラミッドが連想させられるためにピラミッディングと呼ばれています。
- 予想を外した時のリスクを小さくすることが可能
- リスクを抑えて利益を大きく伸ばすことが可能
ピラミッディングの投資方法とは?
ピラミッディングの基本的な投資方法について説明します。
ピラミッディングではトレンド相場において、押し目や戻り目で買い増ししていくことが基本です。
押し目=上昇トレンドで一旦下に下がるところ
戻り目=下降トレンドで一旦上に上がるところ
ピラミッディング投資法の例
最終的に12万通貨売買したいと仮定します。
- 6万通貨でポジションを持っててトレンドができた場合
- 2回目以降にポジションを取るタイミングは、トレンドの押し目・戻り目
決済のタイミングとしては、直近の高値を割ったところで決済をするといいでしょう。
つまり、売買ルールとしてダウ理論が基本となります。
[getpost id=”35″]
このように段階的に通貨量を減らしながらポジションを増やしていく方法が、基本的なピラミッティングのやり方です。
3種類のピラミッディング
ピラミッティングは、以下の3種類の方法があります。
- スケール・ダウンピラミッディング
- イコール・ポジションピラミッディング
- 逆ピラミッディング
ピラミッディングの各特徴を見ていきましょう。
スケール・ダウンピラミッディング
スケール・ダウンピラミッディングは、最初のポジションはロット数を多めにしロット数を減らしながらポジションを取っていく方法になります。
最初のリスクが大きく、その後のリスクが小さくなっていくのが特徴です。
ピラミッディング手法は、1回目のポジションで含み益がある状態で追加投資していくことが絶対条件。
そのため、含み益が多くなるスケール・ダウンピラミッディングはリスクが少なく、一番オーソドックスなピラミッティングの手法です。
2回目のポジション:4万通貨
3回目のポジション:2万通貨
イコール・ポジションピラミッディング
イコール・ポジションピラミッディングは、一定の通貨量でポジションを取っていく方法です。
スケール・ダウンピラミッディングと比べると、通貨量が常に一定なためリスクが大きくなってしまうというデメリットはあります。
その反面、利益を大きく取ることができます。
2回目のポジション:6万通貨
3回目のポジション:6万通貨
逆ピラミッディング
逆ピラミッディングは、スケール・ダウンピラミッディングとは逆の方法です。
通貨量を増やしながらポジションを取っていく方法です。
最初のリスクが小さく、その後のリスクが大きくなっていくのが特徴となります。
2回目のポジション:4万通貨
3回目のポジション:6万通貨
ピラミッディングのデメリット
ピラミッディングのデメリットは2つあります。
スプレッドが重複してしまう
ピラミッディングでは複数回に分けて注文するため、スプレッドが重複してしまいます。
たとえば3回に分けてポジションをとった場合、スプレッドが3倍になってしまいます。
そのため、ピラミッディング投資法ではなるべくスプレッドが安いFX口座を使った方が効率的です。
[getpost id=”4904″]
レンジ相場に対応できない
ピラミッディングではレンジ相場に対応できないことが難点です。
理由としては以下が挙げられます。
- 1回目のポジションでうまくトレンドに乗らないといけない
- 2回目にポジションした状態で大きく逆行してしまうと、含み損が大きくなってしまう
ピラミッディングは1勝9敗の手法ともいわれているくらい、為替相場でのトレンドの見極めは難しいです。
7〜8割がレンジ相場といわれている為替相場で勝つには、相当な訓練が必要となります。
ピラミッディングは大きなトレンドを狙うのがコツ!
ピラミッディングを行う際は、大きなトレンドを狙うのがコツです。
- 資金管理の面から最終的に購入したい通貨量を決めておくと安全
- 1勝の威力が大きいので、負けの損失額をいかに小さく抑えられるかが重要
- ピラミッディングのチャンスはほとんどない
慣れないうちは損切りの連続で心が折れてしまうことでしょう。
心理的なプレッシャーは場数をこなしていくことで克服できます。
しかし、常に狙うトレード手法ではないことは肝に命じておきましょう。
大きなトレンドの波がきたら、ピラミッディングを狙ってみるといいでしょう。