ギャン理論は優秀なトレーダーであるウィリアム・ディルバード・ギャン氏が編み出した超有名な投資理論です。
その中の一つに、ギャンの価値ある28のルールという有名な理論があります。
そこでギャン理論のギャンの価値ある28のルールやおすすめ本について紹介します。
[toc]
ギャン氏はどのような人物?
ウィリアム・ディルバート・ギャン氏
(William Delbert Gann)
ギャン氏は20世紀初頭の米国生まれの有名な投資家です。
ギャン氏はギャン理論の基本である「価値ある28のルール」を考案し有名となりました。
ギャン氏はもともと株式トレーダーでありました。
ですがFX投資におかれてもギャン氏が残した功績は計り知れません。
アナログな時代でありながらも、ローソク足にひけをとらないテクニカル分析手法を考案。
厳しいルールのもと、ギャン氏の生涯成績は勝率80%を超えるともいわれています。
「ギャン理論」の影響力は強く、半世紀以上経った今でも多くのトレーダーに根付いています。
ギャン氏の有名な理論は2つ
そんなギャン氏の考案した理論は大きく2つあります。
- ギャン分析
- ギャンの価値ある28のルール
これからギャン分析と価値ある28のルールについて紹介していきます。
ギャン分析とは?
ギャン分析では、
- 相場がいくら変動しても
- ある一定のラインに収束していく
という自然科学の法則に基づいた理論に基づいて分析を行います。
ギャンライン・ギャンファン・ギャングリッドといった手法があり、チャート上に描画して分析します。

ギャン氏は、価値ある28のルールを考案しただけではなく、テクニカル分析においても長けていた人物でした。
ギャン理論「ギャンの価値ある28のルール」とは?
ギャンの価値ある28のルールとは、ギャン氏が過去の経験にもとづきルール化したものです。
このルールは、すべてが役立つ内容かどうかはさておき、必ず参考になる項目があることは間違いありません。
しかし、これほどまで多くのルールを組み立てたからこそ勝率80%を維持できたのでしょう。
ギャンの価値ある28のルール
ギャンの価値ある28のルールです。
- 資金の10%以上の損失は出さない
- 必ずストップロスを置く
- 過剰な売買をせず資金配分を守る
- トレーリングし利益を増やす
- トレンドに逆らわない
- 迷ったらトレードしない
- 持ち合いには手を出さない(動きが大きい相場のみ手を出す)
- 1銘柄だけ投資せず2銘柄以上でリスク分散する
- 指値はせず成行のみで取引する
- 理由もなく手仕舞いしない
- 黒字は他に分けて管理する
- スキャルピングはしない
- ナンピンはしない
- 焦らずに耐える
- 小さな利益と大きな損失は避ける
- ストップロスはキャンセルしない
- 頻繁に売買しない
- 売り注文も有効に使う
- 値頃感で取引しない
- ピラミッディングはレジスタンスやサポートをブレークしてからする
- トレンドが明確な時だけピラミッディングする
- 両建てはしない
- 理由なくポジションを決済しない
- 儲かったら取引量を減らす
- 相場の天井/底を推測しない
- 他人の意見には従わず自分で研究する
- 損失が出た後は取引量を減らす
- 間違ったポジションメイク・間違った決済をしない
ギャンの価値ある28のルールは、とてつもなく多いルールに思えます。
しかし、ギャンの価値ある28のルールは、現在のトレード手法に通じるものがあります。
非常に参考になる興味深いルールです。
ギャン氏の手法やルールづくりはお手本!
ギャン氏の価値ある28のルールはまさにトレードのお手本です。
そんなギャン氏のことがわかる本についておすすめします。
この本を読めばギャン氏のことや、価値ある28のルールのことが丸わかりです。

タイトル |
伝説の株必勝法「W.D.ギャンの28鉄則」 |
出版社 |
小学館 |
発売日 |
2006/7/6 |
こんな人にオススメ!
- 投資の基本を身につけたい
- FXだけでなく株式にも興味がある
- 現在の手法を見直したい
ギャン氏によると、投資において勝敗を分ける要因はマインドコントロールだとされています。
この本で学べることは、ギャン氏がどのようにしてルール作りをしたのかということ、ルール作りの基本についてです。