なぜ2019年も金余り相場に?2020年の投資先は円相場が重要?

2019年、世界の金融市場は金余り相場となりました。

株価は上昇し、為替相場は大きな変動がほとんどありませんでした。

そんな金余り相場について考察し、今後の投資先について予想しました。

金余りとは?

金余りとは?市場にお金がたくさんあること。また、投資が活発になり価格が上がりやすい状態。

金余りは、中央銀行(日本なら日本銀行)が金融緩和政策をとることで起こります。

中央銀行が紙幣をたくさん刷ると、通貨の供給量が需要量を上回ります。

その結果金利が下がり、銀行の貸し出しや投資が活発になります。

金余り時3つのポイント

金余りでは、一般的に貨幣価値が下がるといわれており、通貨の価値・信頼度に影響が出ます。

日本ではバブル崩壊前や、アベノミクスでの低金利政策で金余りとなり、株価上昇と円安が同時に起こりました。

FX投資における金余り事情については、以下の3点を覚えておきましょう。

  • 銀行の貸付金利が下がり、投資が活発になる。
  • 通貨の価値・信頼度が下がる。
  • 投資家がリスクオン志向(リスクを好むようになること)になり、為替より株式に投資資本が向きやすくなる。

金余り相場は金融緩和と関係がある?

投資業界で「金余り相場」と表現するときは、下記の3ヵ国の中央銀行が金融緩和政策をすすめている状態のことです。

  • FRB(アメリカ)
  • ECB(EU)
  • 日本銀行

この3つの銀行のバランスシートの合計が増加している状態が金余り相場です。

ここ数年、金余り相場は続いていました。

ところが2016年に米FRB、2018年末に欧ECBが金融引き締めをおこなっています。

金余り相場は次第に終わるだろうと多くの著名人に予想されていましたが、金余り相場が終わることはありませんでした。

2019年の金余り事情は?

2019年も金余り相場は実質継続し、投資家のリスクオン志向は維持、株式への資本集中が加速しました。

米国の株式市場の動向をあらわす主要3指標(NYダウ、ナスダック、S&P500)は、2019年に史上最高値を更新するなど、1年を通して続伸しました。

ドル相場は一時的にフラッシュ・クラッシュとよばれる大きな下げ相場がありました。

しかしそれ以外はドル相場の変動幅は小さく、非常に相場が安定した1年でした。

株式市場の好調に引っ張られるかたちとなり、2019年はドル高円安で推移しました。

2020年の投資先はやはり円相場か?

2020年に注目すべき通貨は今が安い「円」です。

2019年と同様、投資先は米国株価の動向を注視しながら決めるのがベター。

投資先としての米ドルは?

投資家のリスクオン志向が続くようであれば、株価に引っ張られドル高で推移する可能性が高いです。

しかし、米大手投資銀行のモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスの両社は2020年ドル安を予想しています。

その理由として、米国は以下のネガティブ要素を含んでいるのが要因です。

  • 米中の貿易摩擦
  • 米株式市場を支えるFANGAの利益率低下

外交や決算などの報道を機に、投資家が一気にリスクオフ思考に転換する恐れがあります。

FANGA…Facebook, amazon, Netflix, Google, Appleの5社

いずれにせよ2019年の株価の続伸は一旦落ち着き、為替に投資資本が集まる流れになりそうです。

その時加熱した株価に支えられたドルは、徐々に下がるリスクがあります。

投資先としての英ポンドは?

イギリスのポンドについては、11月の選挙で保守派が勝利したことで、対ドルレートが一時高騰しました。

一方でイギリスはEU離脱といったリスクを常に抱えており、ポンドが値上がりしても一時的なものとの見方が強まっています。

したがって、英ポンドに関しても相対的に円が選ばれる可能性は極めて高いでしょう。

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