フィボナッチリトレースメントのMT4での基本的な使い方とは?

FX取引を始めた人も、もうすでに経験を積んでいる人も、きちんと利益を確保するためには、チャート分析が欠かせません。

「フィボナッチ理論」は、トレンドラインの読みには欠かせない、チャート分析のランドマークとなる重要なツールです。

FXや株取引には基本となる、フィボナッチ理論とフィボナッチリトレースメントについて解説します。

フィボナッチ理論とは、物事は ある法則によって推移するという考え方

フィボナッチ理論とは、相場の<サポートと抵抗>を予測するために、<フィボナッチ数値>を応用した手法の一つ。

フィボナッチ数値とは、物事の移り変わりはやみくもにではなく、ある法則のもとに成長していくという考えを、数値化したもの。

フィボナッチ数値とは、
<0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377,610,987,1597,2584,4181,6795,10946…>

上記のように、最初の二項の数字は0,1で、以後は2,3,5,8,13,21と、直前にある二つの数字を足した数になる数列のこと。

このフィボナッチ数列は、自然界でも見ることができます。

例えば、ヒマワリの種やオウム貝の形はフィボナッチ数列と関係があります。

物事はすべて、この数列と同じ基準で成長していくというのが、フィボナッチ数値です。

フィボナッチ理論とは、相場の高騰と下落をフィボナッチ数値に当てはめ、トレンドラインの動向を先読みしようというものです。

と、ちょっと難しい話になってしまいましたが、数列のことはあまり頭に入れなくてもいいと思います。

テクニカル分析を行う手法としてフィボナッチ

相場のトレンド予想の方法には、<ファンダメンタル分析>と<テクニカル分析>の二つがあります。

ファンダメンタル分析とは、マーケットにおける需要と供給や収益性の評価と、その背景となる社会情勢をもとに、将来の市場価格を予想する方法。

テクニカル分析とは、過去のチャートにおける取引変化のパターンをもとに、将来の取引価格を予想する方法です。

近年のFX取引では、このテクニカル分析におけるフィボナッチ理論の重要性が話題となり、あらゆる局面で応用されています。

トレンド予想とフィボナッチ

フィボナッチ理論をFX取引に応用するには、フィボナッチ数値から計算される【フィボナッチ比率】を用います。

よく使われるフィボナッチ比率は、0%・23.6%・38.2%・50%・61.8%・100%で、これらはフィボナッチ数値によって計算されます。

61.8%(0.618)は、フィボナッチ数列上の数を、その直後の数で割った値。

38.2%(0.382)は、その二番目に後ろの数で割った値、23.6%(0.236)は、三番目に後ろの数で割った値です。

50%(0.500)は、フィボナッチ数列の2番目の数<1>を、3番目の数<2>で割った値です。

高騰したり下落したりを繰り返すFX相場ですが、いかなる局面でも、必ず一定のレベルまで戻してきます。

不思議なことに、これが多くのケースで61.8%・50%・38.2%という戻しレベルになっており、未来の為替や株の相場を読み解くためのツールとして、フィボナッチ理論が誕生しました。

例えば、図のようなチャートの場合、Aを起点にした上昇トレンドが、Bを上限に下降に転じています。

この状態から、この後どこまで下がっていくのかを読み解く場合に、フィボナッチ比率を応用したランドマークを設定。

フィボナッチ比率は、起点となるA(0%)から一旦の上限B(100%)までの範囲を、①緑のライン(61.8%)・②青のライン(50.0%)・③オレンジのライン(38.2%)に分割して表しています。

上のチャート図では、緑色のマルで囲んだ、青のラインあたりで相場がサポートを見つけ、フィボナッチ比率50%付近で戻り始めているのがわかります。

フィボナッチリトレースメントを使うとフィボナッチ比率を応用して、過去のチャート分析を繰り返し、相場のエントリー決済のタイミングを見極めることができます。

フィボナッチリトレースメントとは?

FXにおけるフィボナッチ理論というとほとんどの場合、フィボナッチリトレースメントのことを指します。

フィボナッチ数列については前述でも説明しました。

2つ前の数字と1つ前の数字の和で構成されている数列のことですね。

「リトレースメント」という言葉には、引き返す・後戻りするという意味が含まれています。

FXでは「フィボナッチ・リトレースメント」というテクニカルツールは有名です。

このテクニカルツールは「フィボナッチ数列」が基礎になっています。

相場にはトレンドが発生しますが、ずっとトレンド方向に動いているわけではありません。押し目や戻りを形成しながらトレンド方向に進みます。

フィボナッチ・リトレースメントを利用することによって、押し目が大体どのあたりになるか、戻り高値はどれくらいになるのかを予測することができます。

そして、より有利な価格でエントリーをすることができます。

フィボナッチ・リトレースメントで重視される比率は、「61.8%」「38.2%」、半値である「50.0%」です。

これらはすべてフィボナッチ数列から導き出されています。

その他のフィボナッチ
  • フィボナッチ・ファン
  • フィボナッチ・エクスパンション
  • フィボナッチ・チャネル
  • フィボナッチ・アーク
  • フィボナッチ・グリッド
  • フィボナッチ・タイムゾーン

他のフィボナッチとして上記のフィボナッチなどがありますが、 利食いにおいてエクスパンションが使われるくらいでほとんどリトレースメントが意識されています。

このフィボナッチリトレースメントは大きな推進波に対してどこで押し目が来るかを図るのによく使われる値になります。

フィボナッチリトレースメントとは、その名の通りフィボナッチ比率に基づいてリトレースメント(引き返す)することです。

相場は人間心理でできています。

人間心理でできた相場は、フィボナッチ比率が作用することがあるためこのフィボナッチリトレースメントのツールが使われているのです。

フィボナッチリトレースメントの有効な使い方

では、フィボナッチリトレースメントをどのように使うかというと、ズバリ「相場の反転ポイント」を見抜くために使います。

上記の図の白線は上から0%、23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、100%のラインとなっています。

100のラインで反発した時点(①の赤い○)でこのフィボナッチリトレースメントを使うことができます。

①で反発上昇した価格は61.8のラインで反発下落していることがわかります。

このようにフィボナッチリトレースメントを使うことで、どこで反発するのかという目安を考えることができます。

この場合はダウントレンドなので61.8のラインからショートというのは根拠があるエントリーとなります。

こちらは先ほどと同じ場面でフィボナッチリトレースメントを引いているのは少し前の状況です。

こちらの白線は上から0%、23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、100%、161.8%となっています。

先ほどと同様に②の赤い○で反発上昇した時点でフィボナッチリトレースメントを使います。

すると、61.8のラインで反発下落していることがわかります。

今回は61.8のラインが効いていましたが、その時によって効くラインは異なります。

上昇・下落の始点と折り返した点を結べば次に反転する場所の目安ができます。

レンジ相場でも使うことができるかもしれませんが、わかりやすいトレンド相場で使うことをおすすめします。

そのほうがエントリーの方向にも迷いがなくなるからです。

ずっと上昇(下落)していた相場が反転してどこまで伸びるかを予測できれば、トレードプランを立てるときに心強い味方となってくれます。

今までフィボナッチリトレースメントを使ったことがない人は試してみることをおすすめします。

では、MT4でフィボナッチ・リトレースメントをどのように使用するのかについて説明していきます。

フィボナッチ・リトレースメントのMT4での使い方

フィボナッチ・リトレースメントのMT4での使い方は以下になります。

  1. MT4のチャート上で、フィボナッチ・リトレースメントのアイコンをクリックします。
  2. 直前の主要トレンドを見つけます。具体的な底と天井にフィボナッチ・リトレースメントを描画します。

直前の相場を分析することで次の相場ではどのあたりが節目の価格帯となるかを予想することができます。

フィボナッチ・リトレースメントの具体的な使い方

では、相場分析にフィボナッチ・リトレースメントをどのように利用できるかについて説明していきます。

重要な比率(節目)には新規注文・損切り注文が入っている

フィボナッチ・リトレースメントで特に注目されている「38.2%」「61.8%」は、重要な支持帯・抵抗帯となります。

つまり、多くの人が注目する価格帯は、他の箇所よりも新規注文や損切り注文が集中しやすくなります。

図:フィボナッチ・リトレースメントの
支持帯と抵抗帯としての役割

上記図を例に説明していきます。

上昇相場が終わり、フィボナッチ・リトレースメントを描画してみると、上昇相場の際に特に61.8%が抵抗帯となっていたことを理解することができます。

上昇相場が終わり、下降トレンドが始まると底なし沼のように価格が下落していきます。

しかし、いつかは修正が入ります。トレンドに修正が入る理由として2つの理由があります。

  • 大量の損切り注文が入っている(損失を確定させようとするトレーダー)
  • 大量の逆張り新規注文が入っている(トレンド転換を狙っているトレーダー)

価格がフィボナッチの示す重要な節目に近づくと多くのトレーダーは、

  • 「ここまで来たらもう損切りしよう」
  • 「この価格ぐらいで利益を確定しよう」
  • 「ここでいったん跳ね上がりそうだから買い注文を入れておこう」

という気持ちがわいてきます。

このような投資家の心理が重なり合い、節目付近では乱高下する場合が多いです。

そして、これらの注文を呑み込むと、節目を突き抜けて下落していきます。

一般的に長期時間足ほど意識されやすいです。

5分足→1時間足→4時間足→日足→週足→月足 時間軸が大きくなればなるほど重要な節目として意識されやすくなります。

図:フィボナッチ・リトレースメントは
目安として利用する

図:節目を突き抜けた後、
戻り高値の目安として機能

フィボナッチ・リトレースメントを利用するトレード戦略

主に押し目買い、戻り売りの目安として使うことにより、有利な価格でポジションを持つことができます。

エリオット波動理論と併用して使うとより効果的に機能します。 上昇トレンドを例にとって考えてみましょう。

エリオット波動理論では「上昇トレンドは5つの波で構成されており、衝撃波と修正波に分類される」とされています。

チェックエリオット波動のルールは難しい?上昇5波・下降3波がキモ!

このエリオット波動理論を用いてフィボナッチ・リトレースメントを描画すると、どこまで押し目を作るのかをあらかじめ予測することができます。

図:エリオット波動理論と併用すると
修正波の動きの目安を予測できる

フィボナッチ・リトレースメントを有効活用しよう!

相場が一方向に動き続けるということはありません。

上昇と修正、下降と修正を繰り返しながらトレンド方向に進んでいきます。

有利な価格で売買しようとして、闇雲に注文を入れてもうまくいきません。

根拠をもって取引を行うと成功する確率が高くなります。

最初はうまくいかないかもしれませんが、何度も描画して価格の動きに慣れていきましょう。

何度か試していくうちに相場のパターンが見えてきます。

そうなれば自信をもってトレードできるようになるでしょう。

まずはFXTFに無料口座開設してMT4をダウンロードしてフィボナッチを試してみてください。

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